ノーコードとローコードの比較

ノーコードとローコードの比較

Google Bard に違いを聞いてみると次のような回答でした。

ノーコードとローコードは、どちらもプログラミングの知識がなくてもシステム開発ができる技術です。しかし、ノーコードはプログラミングが全く不要なのに対し、ローコードは必要最低限のプログラミング知識が必要です。

ノーコードは、ブロックを組み合わせてシステムを開発するようなツールが主流です。そのため、プログラミングの知識がなくても、直感的にシステム開発を行うことができます。しかし、ノーコードで開発できるシステムには、ある程度の制限があります。例えば、複雑なシステムや、独自の機能を搭載したシステムを開発することはできません。

ローコードは、ノーコードよりも自由度の高いシステム開発が可能です。そのため、ノーコードでは開発できないようなシステムを開発することができます。しかし、ローコードで開発するには、ある程度のプログラミング知識が必要です。

とても簡潔に纏まっています。
文章だけですと腹落ちしにくいと思いますのでもう少し異なる角度から補足してみます。

ノーコード/ローコードのメリットとデメリット
 ノーコード開発ローコード開発従来型の開発
メリット・プログラミング不要
・ビジネス戦略を迅速にシステムに反映出来る。
・制約はあるものの足りない機能はプログラミングすることで補うことが出来る。・ほぼ制約なくどのような機能でも実装出来る。
デメリット・用意されている機能を組合せて実装(足りない機能を継ぎ足すことが出来ない)・足りない機能を補う場合にはプログラミング必要・プログラミング必要
・プログラマが業務を理解するための学習コスト、タイムラグが生じる。

ノーコード開発ツールはプログラミングしない・させないという性格の製品ですので使いたい機能が用意されていない場合に補う方法がありません。
ローコード開発は従来型の開発とノーコード開発のイイト取りの位置づけです。

システム開発プロセスのノーコード/ローコード比較
 ノーコード開発ローコード開発ハイコード
目的/目標設定
業務分析
要件定義※
データベース設計※
システム設計※
テスト設計※
プログラミング
テスト

◯=必要、△=一部必要、☓=不要、※=専門家の支援があることが望ましい

ノーコード/ローコードツールを使うとプログラミング知識がなくてもアプリケーションを開発できる

と説明されてる場合も少なくありませんが、上記表の通り、ノーコード/ローコードツールはプログラミングを効率化するものです。
システムを開発する場合は情報をどのように取り出したり、加工したり、保存するのかそれらを矛盾なく効率よく記憶するために情報の扱い方を設計します。1つの表を扱う単純なアプリケーションであれば設計などと難しく考えなくても試行錯誤で作ってしまえば良いのですが、複数の部署や担当者に操作して貰うシステムであったり、蓄積した情報を見やすく取り出したり、比較したり、するためには情報の取り扱い方を決めた方が効率が良いのです。
ノーコード/ローコード開発ツールを使う場合でもシステム開発の流れや勘所を抑えることで効率よく開発を進めることができるようになります。

システム開発を自社で行えるようになると業務を理解している社内スタッフが自分たちの使いやすいシステムを開発することが出来ますので無駄が少なく自社ではどのような情報がどのように流れ付加価値を生んでいるのかを目に見える形で再認識することが出来ます。
これによって担当者の頭の中に蓄積されていた情報が社内の資産として蓄積されるようになると更に付加価値を向上することができるようになります。