コンサルタントではなく支援者でありたい

「本当の支援と」とは何か

今でこそコンサルタントを名乗っていますが数年前までコンサルタントという仕事はあまり好きではありませんでした。

何故ならクライアントはその道のプロであり、業界にも製品やサービスにも最近の状況にも詳しいのに、場合によっては業界に対する知識も定かでないコンサルタントが「コレが正しい」と答えを提示するようなアプローチを不自然だと考えていたからです。

確かに成り行き任せで作れば売れた時代から社会環境の変化を読み取り情報を精査して俯瞰で状況判断が必要になる場面もあったでしょうし、そういった手法を知らない経営者にとっては有益であったと思います。
それでも、「教える」「教わる」の関係性には違和感を覚えていました。

そんな時、「謙虚なコンサルティング」というタイトルに惹かれて読んでみたところ、私が言葉に出来ずにモヤモヤしていたことが明快な文章で書かれていました。

クライアントとの対話を通して「答えを提供する」から「答えを見いだせるよう支援する」に役割が変わっていることをまざまざと感じました。

自分ではなく、 相手が答えを見出す「問い方と聴き方」
押しつけではない、本当に人の役に立つ「支援学」の極意(『人を助けるとはどういうことか』)と
自分ばかり喋るのではなく、「謙虚に問いかける」コミュニケーションの技法(『問いかける技術』)をコンサルティングや支援の現場で活かす、という視点で書かれた実践的な本です。

https://amzn.to/3T2jLsZ

なぜ、「謙虚なコンサルティング」が必要なのか?
今日の組織は、解決に必要な知識や技術が自明でない問題に直面し、
「答えを提供する」から、「答えを見出せるよう支援する」へとコンサルタントの役割も変化。
クライアントが自ら真の問題に気づき、いま最もやるべきことを見出す「本当の支援」を実現するには、自分では答えを出せないことを自覚し、謙虚な姿勢を選び、謙虚に問いかけることが不可欠なのです。

https://amzn.to/3T2jLsZ

このような考え方を「プロセス・コンサルテーション」と呼ぶそうです。
とても難しいことですがこれからも継続して実践していきます。